読書
トルストイ翻訳者の北御門二郎(きたみかど・じろう、1913-2004)といえば、ちくま文庫に収められたトルストイ『文読む月日』全3巻(2003-2004年)の訳者として知る人ぞ知るものと思われますが、もっと注目されてもよいのではと思います。私もこの『文読む月…
自己責任論は「あんたの努力が足りないから、そういう結果になるんだ」という因果の語法ですが、なんとも冷たい響きをもった、現代社会の「呪い」の典型のようです。 この自己責任論を徹底的に批判してきた湯浅誠氏の著作は、何度も読み返したいと、今回メモ…
こんな読みやすかった? Twitterの140字いっぱい使ったまじめなツイートが読めるなら、そんなふうに感じるのではないでしょうか。 トルストイ『懺悔』(原久一郎訳、岩波文庫)読了。『戦争と平和』等で文豪の名声を確立したトルストイが、自死まで思いつめ…
トルストイの『復活(上)』(藤沼貴訳、岩波文庫) を読了。引き続き下巻を読んでいます。 あらすじについては、以下のブログを参照させていただきました。レフ・トルストイ『復活』 | 文学どうでしょう まったく色褪せない古典ですが、興味深い一節を引用…